METALGEAR SOLID

■バイオ・バイオ2の後、意気揚々と他のゲームも買ってみたら、
あまりにもあっさりと○ソゲーに当たってしまったので、びっくり慌てて
(何も慌てなくてもいいんだけど…)、
PSを初期型(3万5千円位だったよね、確か)で持っている友達に電話して
どのゲームが面白いのか訊きました。それで教えて貰ったのがこれ、
「メタルギアソリッド」でした。いやー、大ウケしました。他の友達に勧め倒したよん。
  主人公暗号名ソリッドスネークは元特殊工作員。特別任務のために呼び出され、
  テロリストにジャックされたアラスカ沖の孤島にある核廃棄施設に単独潜入する。
…というのが導入部で、まさにアクション物ですねー。わくわく。いやしかし!
伝説の英雄と称えられる程有能なスネークなのに、私の彼に対するイメージは
全然カッコ良くありません…ってそりゃ誰のせいだって(^^;)。
うっかりプレイヤーキャラだったばっかりに、ゲノム兵(ザコ)以下の振る舞いの数々。
一番多かったのが、あらぬ処で匍匐前進。だってー×ボタンなんだもん!
バイオじゃこれで走ってたんだもん!などと拗ねてる暇にゲノム兵に殴り倒されてるし。
殴られたり撃たれたりするとまたデュアルショックで感触がヤな感じ(笑)。
ええ、デュアルショック。ヘリが飛び立つところとかエレベーターとか、
体感ぽくって、リアルさ弥増すいい感じなんだけど、ただなー、
ゲノム兵に見つかったくらいで思いっきりビクつかないでよ、スネーク。
あんたホントに歴戦の勇士!?と思う瞬間。プレイヤーとの一体感?
その他にはこれ!△ボタン。押すとスネークの視点になるので、
むっちゃ潜入してます。かなりドキドキ。
ボス戦なんかで押した日には「ぎゃー、戦車がこっち向いて走ってくるよー!」
「うわーん、ミサイルがこっちに飛んで来るよー!」もー死にます。
「戦争反対!」の言葉が噛みしめられますね。
ありったけのレーションを消費しつつ、よろよろと任務遂行。
詰まりながらもステージを進めたのは、イベントシーンがどれもこれも良かったから。
敵キャラが濃いー。リボルバー・オセロットとかスナイパー・ウルフとか
通り名も濃いー。台詞も濃いー。「世界で最も高貴な銃、シングル・アクション・アーミーだ」
とか「アラスカに蛇は似合わん」(BY バルカン・レイブン)とか、こんなの序の口。
それぞれみんな思いっきりキャラ立ててきてるんですが、
中ボス戦で一番ウケたのは、やっぱりサイコ・マンティスでしょう。
俺の超能力を見せてやると言って色々やったあげくに、
「コントローラーを床に置いてみろ」と言い出して、超能力見せてくれるんです。
友達から聞いてて知ってたけど、それでも爆笑モノ。
あの、気合と一緒にコントローラーがじりじりと動く様は何度見ても笑える。
その後の攻撃には私無敵でした。「ブラックアウト」の声と共に画面が暗転して、
右上にビデオ(実はヒデオ)と出るんだけど、残念だったねマンティス。
ウチのテレビ古過ぎてビデオ切り替え無いのよん。騙されません(笑)。
もぉー、こんなしょーもないコト普通やんないよねー。←誉め言葉
他にも小ネタがあちこちにかましてあって、いい人だなあ、小島秀夫監督って。
シリアスであればあるほど笑かさずにはいられない関西人の性ってヤツ?
サイコ・マンティスだってシリアスなキャラなんですよ実は。
シリアスなキャラといえば彼!友達とハマりまくったサイボーグ忍者!
塩沢兼人のぞろりと暗い声で、「名前などない。お前と同じだ」
とか言って出て来られた日には、たまらんですよ。
キャラと声優の素晴らしい融合というか、この声にしてこのキャラ在りと言うか。
「もっと痛みをくれ!」と言われて納得できる希有な声ですね(納得してどうする(~-~;))。
彼が出て来るどのシーンも圧倒的に印象的なんですが、
ラスボス戦途中の忍者乱入イベントが白眉。胸が詰まりました。
そして、彼が散って行くのをだだ見ているだけで何もできず、リキッドの
「これで解ったろう!貴様は誰も守れやしない!自分の身さえな!!」
という言葉で再び戦闘開始した時には、
「わーん、どーせオレはヘタレだよー!」と……あの時は結構本気で辛かったです。
見事なインタラクティブだよ、小島監督(ちょっと違うダロ)。
で、オタコンとメリルですが、実は私はオタコンのエンディングの方が好きです。
メリルの方がハリウッド的普通の終わり方だとは思うけど、
いきなりあんなに出来上がられると、ちょっとバカみたい。んな訳ねーじゃんって。
オタコンの方は、格好良いスネークを追求したい人には不満かもしれないけど、
オレ的には、ほら、今更だし(笑)。何よりオタコンがカッコ良かったね。
まあ、男二人であまりにも何の憂いもなく、NEW人生にGOされちゃって、
「あんたらサッパリし過ぎなんじゃー!」とは思うけどね。
オープニングからエンディングまで余すところなく「物語り」として使い切る小島作品。
私がこのゲーム中一番好きなのは、エンディングの曲なんです。
今迄聴いた曲の中でBESTともいえるくらい、いい曲です。
伝説の英雄見る影なし、のスネークを演じたワタクシ、一周目のPLAYでは
CHICKENの称号を恣にできるかと思っていましたが、ほんのちょっとの差で、
HIPPOPOTAMUSとなりました(皆結構其々でPIGだったりJAWSだったりして面白い)。
クリア後のダメダメな行動としては、限定版に付いてる冊子がどうしても欲しくて、
(中古で売ってた、でも新品の)金色の箱のMGSを買い直してしまったり。
付いてた認識票のNo.は42219。…死にに行く…。すんなり読める数字に、
まさか全部この番号!?って一瞬思ったよ。オイオイ、シリアルナンバーでしょって。
よりによってなんで私にー。やーん。
そんな私は当然インテグラルも買いました。満足。


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